【レンタルサーバー】アフィリエイトで使うレンタルサーバーの評価のポイント

ブログアフィリエイト

今回はアフィリエイトで使用する場合のレンタルサーバーの評価のポイントについてまとめていこうと思う。

 

あくまでも個人が物販等のアフィリエイトを目的として、基本的にワードプレスなどでブログを構築して、読者に情報提供することが前提である。

個人がいくつかの商品を作成して、ブログ等で販売する程度であれば考え方はそれほど変わらないが、企業が自社のecommerceサイトを構築するという場合は、小規模企業でなければレンタルサーバーではなく、企業規模や扱う商品規模によってVPSや専用サーバーもしくはクラウド環境を選択すべきだろう。

 

例えば、Youtubeに動画を投稿してそのURLを記載する程度であれば、この記事の想定の範疇だけれど、不特定多数のユーザーを募集して、彼らに動画を投稿してもらう様な動画投稿サービスの提供は範疇外だ。動画投稿サイトを構築したいのであればAmazon AWSなどを検討すべきだ。

そういうケースでは、そもそもレンタルサーバーの選択ではない。

 

もう一度書くと、ここで検討するのは、個人がアフィリエイトブログを構築する際にレンタルサーバーを決定するための指標だ。

 

ここで説明する指標を使ってレンタルサーバーを評価して、選定の判断を行うのだから、基本的に公開されている情報を使うことになる。

ただ、項目によってはWEBでは公開されておらず、契約して初めて分かるものがあるかもしれない。気になる場合は、契約前に業者に問い合わせをすることをお勧めする。

 

なお、ここに記載するのは管理人個人の考え方であって、それ以外に選択方法や考え方が無いというつもりはない。あくまでも管理人はこんな風にして判断していると参考にしてもらえればと良い。

 

レンタルサーバー業者が提供する項目とスペック

レンタルサーバー事業者のホームページに行けば、必ず機能一覧とかプラン一覧等に機能が掲載されている。それら一つ一つの項目の意味はここでは説明はしない。意味が不明な方はGoogleで調べてみて欲しい。

 

 

さて、ブログアフィリエイトを個人で始める場合に重要なポイントは何だろうか。

それは、読者がURLを指定して訪問してきた時に、記事がすぐに表示されることだ。

なぜ記事の表示速度が問題になるのかというと、記事の表示に時間が掛かると、読者は他のサイトに移ってしまうからだ。

サイト内のページを表示するように指示された場合のレスポンスが悪いとアフィリエイト以前に記事が読まれないケースがある訳だ。

 

もちろんスムーズに表示できるかどうかはレンタルサーバーだけでなくネットワーク回線の状況などにもよる。しかし、読者から見れば、ネットワーク回線がそんなに変動している認識はなく、仮に回線が遅かったとしても、それはあなたのサイトだけでなく他の人のサイトでも遅いのは変わらない。

だからスムーズと書いているのは、絶対評価と言うよりも相対評価に近く、他の人のサイトに比べてどうかという話になる。

 

では表示時間(リクエストに対するレスポンス)に関係するレンタルサーバーのスペックとは何だろう。

 

幾つかあるが、以下の様なものが関係する。

 

  • CPU
  • メモリ
  • HDD
  • 転送容量

 

ただし、レンタルサーバーは1つのコンピュータを複数のユーザーが共同利用しているので、サーバー当たりどの程度の人数が使用しているのかとか、たまた活発に使っているユーザーが居るいないでもレスポンスに差が出てくる。ただ1つのサーバーにどの程度収容しているかと言うことを公表しているレンタルサーバー事業者はほとんど存在しない。

 

なので、実はこの辺は余り議論しても仕方が無いかもしれない。それこそ同じレンタルサーバー事業者のサーバー内でも当たり外れがあったりする。

 

次に、ブログアフィリエイトが稼げるのかというテーマで書いた下の記事にも載せた様に、ブログアフィリエイトでは、(一つのブログで何十万も何百万も稼いでいる人がいないとは言わないけれど、)多くの場合、一つのブログでの収益は数万円で、それを複数の商品で増やしているイメージだ。

 

ブログアフィリエイトって稼げるのか ー 収益のイメージ

 

 

成果が出れば、一つのブログに対して一つのサーバーを割り当てる必要もあるけれど、全てが上手く行って成果が出る訳ではないので、当初は一つのサーバーで複数のブログが作れた方が良いことが分かる。しかも可能な限りWordPressが使えることが望ましい。そのWordPressは使用するにはSQLサーバーが必要になる。またPHPという言語で作成されているが、今でも盛んに開発・メンテナンスがされている。PHPと言う言語自体も頻繁にヴァージョンアップしている。WordPressもバージョンアップする場合にPHPの仕様も新しい版であることが求められる場合が多い。またWordPressで使うプラグインも最新のものはWordPressのあるバージョン以上でないと動かない場合がある。(逆に古いプラグインは最新のWordPressで使えない場合がある。ただセキュリティの面からあまりに古いプラグインの使用はやめた方が良い。)

なお新しいバージョンはトラブルが残るケースもあり、新しいバージョンにしたくないという人もいるが、セキュリティ関連の対応のためにも基本的に新しいバージョンを採用すべきだ。

 

複数かつ最新のWordPressが使えるために関連するスペックは下記の様なものになる。

 

  • 独自ドメイン・マルチドメイン
  • SQLサーバー
  • PHPのVerの変更可否
  • WordPressの簡単インストール機能

 

そしてブログとして公開したあとGoogle検索で上位に表示されるために今となっては必須となっているのが暗号化である。そのためにはSSLの導入が必須だが、小規模のアフィリエイト目的可能であれば無料SSLが利用可能なことがポイントになる。

 

無料SSLの利用可否

 

そしてどうしても大きな目安となるのが

 

価格

 

提供されている機能が同じなら価格は安い方が良い。ただし、価格を安くするあまり、セキュリティ対応が後手に回ってしまったり、経営が立ちいかないのはあまりよくない。

また、同じプランが長年提供されないケースもあるので、安いから良いわけではない。

 

 

あとWordPressの運用ではないが、ブログアフィリエイトでもSNSを利用するケースが多い。そこでは通常メールアドレスやスマホン電話番号が必要となる。

 

そこで、メールアドレスは可能なら設定できる方が良い。

中には全体で5つだけ設定可能とかいう提供形態もあるが、出来れば独自ドメインにつき複数個のメールアドレスが設定可能なことが嬉しい。

 

実はWordPress専用サーバーが安く提供されるが、そういうサーバーではメールアドレスが設定できない様にされているケースが多いので注意が必要だ。(月額100円程度で提供してくれているなら目をつぶるが)

 

なお、上記とは全く関係が無いのだが、WordPressでブログを作成すると必ずと言ってよいほど、ハッカーがハッキングしてくる。そこで、WAFなどのセキュリティ対応がされているベンダーを選択することが望ましい。

 

 

アフィリエイト開始時点で重視する機能とスペック

基本的な考え方

ブログアフィリエイトを始めた段階では、それほど高性能なサーバーは必要がない。

 

ブログ開設から1か月経ってようやくせいぜい1日に1人か2人が訪問してくるということを考えれば、データ容量やHDDの容量はほとんど気にする必要がないことは明らかだ。

とは言え、ブログを何か月か運用するとポチポチ読者が訪問してきて、ブログが扱う題材にもよるがそのうちに1日数百人単位で訪問者がやってくる。

一応その辺までは考慮に入れた場合にHDDの容量や転送容量は本当に気にしなくても良いのかどうかを検討してみよう。

 

例えば、現時点でこのブログの一番文字数の多い記事は約1万5千字ある。その記事はいくつか画像を掲載している。従って、記事自体は、50KB位のデータだ。ただブログの表示のためには読者のPCやスマホとサーバーの間ではそれ以外のデータもやり取りされるので、トータルで1PV当たり100KB程度のデータが転送されるものと考えてみる。

 

そしてブログは、同じような記事が100記事投稿されているとしよう。

 

まずデータ容量はどれだけ必要かというと、ワードプレスのデータベースには記事いがにも様々な情報が格納されるが、一応記事だけが格納されているとすると、

 

100KB × 100記事 = 10000KB = 10MB

 

それらの100記事のどれかが仮に5分に1回読まれたとしてみる。すると、1時間当たり12PVだから、1日当たり288PVとなる。これも300PVとすると、1PV当たり100KBのデータ転送量だから、1日当たり

 

300PV × 100KB/PV = 30000KB = 30MB

 

1か月にすると

 

30MB × 30 = 900MB およそ1GBになる。

 

月100円程度のレンタルサーバーでも容量20GB、データ転送量が20GB/日程度は提供してくれているから、データ容量やデータ転送量は考慮する必要がない位な事が分かる。

 

ただし、メールアドレスにはデフォルトで100MB程度を設定する場合が多い。メールアドレスを100個設定したら、それだけで10GB必要になる。

 

それよりも、複数のブログを作成できるという点では、独自ドメインの個数や使えるSQLサーバーの数の方が重要だ。

一応SQLサーバーは1個使えれば複数のWordPressで使いまわすことは可能だ。ただレスポンス性能を考えた場合は分けた方が良い。(が上にも書いた様に小規模のブログなら余り気にするまでもない)

ただ、レンタルサーバー事業者が提供している簡単インストール機能を使うとそれが出来ない場合もある。

 

現状は価格帯と使えるWordPressブログの数はクラス分けが出来ていて、月額100円程度では1個しか使えないケースが多く、月額数百円程度だと複数個の使用が可能で、月額千円を超えると一応数に制限がないことになっていることが多い。

 

現状、WordPressが使える安いレンタルサーバーが大体100円見当で提供されている。ただ、それらの提供会社がその価格で長年提供できているかというとそうもいかないのかなと思う。昔からその程度の価格で様々なブランドから提供されているのだが、運営会社の移動があったりブランド変更があったりとしていて、この金額をメインにして提供するのでは企業として本当に維持できるのかどうかは微妙な感じがする。

(たくさんの選択肢の一つとして格安料金を提供しているという場合はありだが、さすがに200円程度にはなっている。)

 

また、転送容量の上限が低いので、クリック課金型でブログの運営が上手く回ってくるとやや弱いという感じがする。

 

 

重視する指標と必要なスペック

以上をまとめるとアフィリエイト開始時点で重視するレンタルサーバーの指標とスペックは下記になる。

 

設定可能な独自ドメインの数

1サーバー当たり5ドメインだとやや少ない感じもする。

 

使用可能なSQLサーバーの数

複数ドメインが提供されているのであれば、そのドメイン数分のSQLサーバーが使えると良い。

 

価格

ある程度以上の価格帯のレンタルサーバーであれば特に問題はない。複数のWordPressブログが作れるのであれば、一つの目安としては、1WordPress当たり100円程度で提供されていれば良いかと思われる。

(独自ドメインが1つだけとかWordPressが一つだけ導入可能というサーバーの場合は企業やプランの継続性を考えると200円程度以上がが妥当かもしれない。)

 

 

アフィリエイトで収益が上がってきた場合に重視する機能とスペック

基本的な考え方

クリック課金型のブログでは、大量のアクセスを実現することで、収益を増やすことになる。

 

結果的に1万PVで1万円程度の収益が発生するとすれば、上に書いた様に1PV当たり100KBのデータ転送量を想定すると、1万PVでは1000000KB = 1GBの転送量になる。

転送量としては特に多くは無いのだが、時間的に1日18時から21時までに集中するようなことはある。

 

3時間だけでほぼ1日分のデータ転送が発生する訳である。この3時間が1日続くと考えるとデータ転送量がこの3時間だけが8倍の状況になっている。

同様に、ある瞬間だけ高負荷になることがある。そういう場合に転送容量に問題は無くても他のユーザーとの兼ね合いで処理に制限が掛かる場合がある。

 

アクセス制限が掛かると、ブログのURLにアクセスした際、表示が遅くなるのではなく、記事が表示されずWordPressのインストール画面が表示される場合もある。

私は海外サーバーと国内のサーバーでこういう事象に遭遇した。

 

本当にアクセスがあり、報酬も発生するはずの時間帯にアクセスが急減するケースはこれを疑うと良い。しかし、アフィリエイターの方は殆ど誰も指摘していない。メルマガで読んだこともない。誰も気にしていないのか、そこまでアクセスが無いのか、それとも気付いていないのか。良く分からない。

対処法は、待つこと。ある程度時間が経ちアクセスが落ち着くと、元に戻っている。

 

仮に1ヶ月に100万PV発生すると平均して3~4秒に1回のアクセスが発生していることになる。これは1日に平均してアクセスが来ることを想定した場合で、通常は深夜はアクセスが少なく日中の方がアクセスが高くなる。すると、一時的には1秒に1回程度のアクセスが発生するかもしれない。

 

これはサーバーからするとDos攻撃を受けているのと変わらない。

 

つまり一台のレンタルサーバーでの許容量を超えている。

本来なら複数台のサーバーを用意してロードバランサを介して負荷を分散させるレベルだ。

なので、1ヶ月数十万PVが発生する状況であれば、1台のレンタルサーバーで1ブログを運用させる位の考え方が必要になる。

 

本当に1日1万PVを超えてアクセスが来るようになったブログは、1サーバーで運用する位の気持ちが必要だ。

 

本来ならばせめてVPSを選択した方が良い。しかし、サーバーの引っ越しはそれなりに大変で、一時的にアクセスが相当落ちる。私の過去の体験では、ドメインを変えずにサーバーの引っ越しをした場合でもアクセスが戻らなかったことも多い。

 

なので、アクセスが相当大きなブログが出現した場合は、そのブログを引っ越しさせるのではなく、同じサーバーに格納している別のブログを引っ越しさせることを考えた方が良いかもしれない。

 

そういうアクセスがある程度大量に発生することを見込むのであれば、月額千円程度以上のサーバーを選択すべきである。

 

難しいのは、公開されているスペックではデータ転送量は無制限になっているが、実際には制限が発生する場合があるとしていて、その値は公開されていないケースが殆どなのだ。

 

そこで、サーバー選定の判断基準が設定できないのが実情で、実際にいろいろと使ってみるしかない。だから個人的な経験では、このサーバーが良いとか、このサーバーは今一つとかあるのだが、客観的な評価が不可能なので、ブログで書くと営業妨害的な話になりかねなくて書くのが難しい。

 

 

メルマガやWEBサービスをやりたい場合に重視する機能とスペック

基本的な考え方

番外としてメルマガをやりたいとかWEBサービスを提供したいという場合に重視する機能についても少し検討してみる。

 

ただし、メルマガをやりたいのであれば、1度に1000人以上にメールを配信するのであればメルマガの専用サービスの利用を検討した方が良い。またWEBサービスも今ならレンタルサーバーよりもAWSなどのクラウドを選択すべきだと考える。

 

ただ、レンタルサーバー程度の金額でやってみたいという場合に、何を基準に考えるかという話になる。

 

メルマガと言ってもステップメールなどはあるきまった時間に読者にメールを配信する必要がある。WEBサービスもある言って時間に必ず行うサービスが必要なケースがある。

そういう決まった時間に作業を行うためには、Cron(クーロン)というサービスを利用する。

そこで、Cronが利用可能かどうかは重要な指標になる。

 

また1回数百行程度のメールを1日1回1000人に配信する場合、1日100MB程度の転送量が発生する。そこで月間では、2.4GB程度になる。

データ転送容量としては、トータルでもそこまで多くない。

問題は、ある一定の時間帯に処理が集中する可能性が高い点で、その瞬間はCPUの使用率が高くなり、他の処理が出来なくなる可能性がある。仮に1時間もCPUを使われてしまうと他のユーザーにとって迷惑この上ない。

 

そのため、容量無制限を謳っていても時間当たりの容量やCPUの使用率などは制限されているのが通常である。

 

また、WEBサービスはサーバー側でプログラムを動かす必要がある。その際にどんな言語で記述するのかは大きな問題になる。企業内で使用する場合は以前ならJavaが多かった。

ただ、javaでサービスを動かすためには、その周辺にいろいろとサポートするシステムが必要になる。安価なレンタルサーバーでは提供されていない場合が多い。

 

最近はjavaではなくPHPが多く使われる。またRubyも良く利用される。こういった言語が利用可能かどうかが大きなポイントになる。

 

これも安価なレンタルサーバーではPHP以外は利用できない場合が多い。

 

 

重視する指標と必要なスペック

以上をまとめるとメルマガやWEBサービスを実施したい場合に重視するレンタルサーバーの指標とスペックは下記になる。

 

  • Cronの利用可否
  • 利用可能言語

 

 

まとめ

この記事ではレンタルサーバー事業者が公開している機能やスペックから、レンタルサーバーをアフィリエイトで使用する場合の選択指標についてまとめた。

 

アフィリエイトの限らないが、レスポンスが悪いと別のサイトに移られてしまうので、レスポンスの速さが大きなポイントになる。

ただ、公開されている指標では、レスポンスに影響するデータ転送容量などが特に問題になることはない。

 

そのためアフィリエイトを始めた頃であれば、複数のワードプレスブログを運営できることが一つの指標になる。そのため、初期は

 

  • 設定可能な独自ドメインの数
  • 利用可能なSQLサーバーの数

 

が選定のポイントになる。また価格も選択の指標になる。

その際、余り安価な場合もやや問題がある様に思える。複数ブログが使えるのであれば1WordPress当たり100円程度で提供されていれば実用上問題ないと思うが、WordPress1ブログしか使えない場合は月額100円では運会社やプランの維持継続の観点から安すぎる感じがしなくはない。

 

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